絵本の使い方

読み聞かせのあたたかな時間の中で
人と関わり合う心を育む
ぜひお子さまと一緒に絵本を読んで、物語の世界を冒険してみてください。
印象に残った場面の言葉をまねしてみたり、「悲しいね」と登場人物の気持ちを分かち合ったり、お子さまの思わぬ一言に一緒に笑ったり……。
このような親子の自然なやりとりの中で、子どもたちの感じたことは少しずつ言葉になっていきます。
もしお子さまが黙っていたら、その沈黙を尊重してください。そっと見守ってあげられるといいと思います。
無理に感想を聞いたり、正しい答えを導こうとしたりしなくても大丈夫です。感じたことをそのまま一緒に味わう時間そのものが、とても大切な経験になります。
絵本を読む人の声や表情、まなざしからも、子どもたちは読み手がその物語をどのように受けとめているのかを感じ取っています。
また、読む人と同じ絵を見つめ、同じ物語を聞きながら、子どもの中には情景が広がり、登場人物の気持ちや物語の背景を想像する力が少しずつ育っていきます。
それは、絵本ならではの、読み手と子どもが同じ時間を分かち合う、あたたかな経験です。
こうした体験の積み重ねは、子どもたちが自分の感じたことを大事にし、他者と安心して共有できる力の土台になっていきます。
このような親子の時間が、やがて、自分の思いを大事にする姿勢や、異なる思いをもつ他者を尊重する感覚につながっていくことでしょう。
